「分け目や生え際の地肌が目立つ気がする…」
前に比べてそう感じることが増えたら、薄毛の予備軍になっているかも。
頭皮の栄養不足によって髪が細くなると、髪にボリュームが出づらくなるため、実年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。
今回は、髪が細くなってしまう原因や、その解決策についてご紹介いたします。

細い髪と太い髪の見分け方は?

まず知っておきたいのが、
「自分の髪は細いのか太いのか」ということ。
薄毛とひと言で言っても、抜け毛が増えてしまっている場合と、髪の毛1本1本がやせ細ることで薄く見えている場合があります。
髪の太さの基準は、一般的に0,1mm前後と言われていますので、自分の髪の毛の平均的な太さがこれ以下に相当する場合は、髪の毛が細いと言えるでしょう。
ネコっ毛と言われる細い毛は0..06mm程度です。そういった人の髪の毛は、普通の毛に比べて目に見えて細いのが分かるはずです。
髪が細くなる原因について

では、どうして髪が細くなってしまうのでしょうか。
髪が細くなる原因について詳しく見ていきましょう。
たんぱく質やミネラル等の栄養不足
髪の毛は3層構造になっており、1番外側はキューティクル、中層がコルテックス、中心部はメデュラと呼ばれています。
細い髪と太い髪の違いは、髪の内部の繊維状のタンパク質「コルテックス」の量で決まるのです。
偏った食事でタンパク質やミネラル分が不足すると、コルテックス内の栄養分や水分が減ってしてしまうため、髪が細くなってしまいます。

ストレスによる頭皮血管の収縮
ストレスを感じることで、自律神経やホルモンバランスが崩れてしまうと言われています。
自律神経が乱れ交感神経が優位に働くと、筋肉が緊張状態に入ってしまいます。
筋肉が緊張状態にあると頭皮の血管が収縮してしまうため、髪に必要な栄養素を毛根まで届けることができません。
さらに、自律神経と女性ホルモンは互いに影響し合っています。
自律神経が乱れてしまうと、美髪を育てるのに不可欠な女性ホルモンの分泌をも崩してしまうのです。

シャンプーの影響
シャンプーに含まれている成分が、髪の毛や地肌にダメージを与えている場合もあります。
特に市販で売られているシャンプーの多くは、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムと言った合成界面活性剤が配合されているものがほとんど。
強い洗浄力を発揮するため、地肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうデメリットがあります。
さらに指通りを良くするために配合されているシリコンは、髪や地肌に吸着しやすく毛穴を埋めてしまう恐れも。

生まれつき髪が細い人の原因は?

「子どもの頃から髪が細かった」
そんな方は、遺伝による影響を受けているようです。
髪の太さに関わるコルテックスの量は、遺伝や体質の影響である程度決まると言われています。
しかし、食事を見直したり頭皮環境を整えることで、丈夫な美髪を育てる事は可能です。
細い髪の毛を太くするには?

では実際に、十分な太さのある美髪を育てるための方法についてお話しします。
食生活改善
太くてしなやかな髪を作るためには、コルテックスの主な成分であるタンパク質をはじめとした、良質な栄養素をバランスよくとることが重要です。
タンパク質は肉や魚、その他卵や豆腐などに含まれます。
そのタンパク質の吸収を促すのは、美髪を作るのに良いとされる海藻類のミネラル。
また、ビタミン類はそれらの栄養素を髪に運びやすくし、髪をしっかりと育てるサポートをしてくれます。
ゴマやナッツ類、緑黄色野菜も、積極的に食事に取り入れるようにしましょう。

シャンプー選び
刺激の強いシャンプーで地肌に必要な皮脂を落とし過ぎると「抜け毛」「フケ・かゆみ」といったあらゆるトラブルを招く原因となってしまいます。
シャンプーを選ぶ際は、洗浄力がマイルドで地肌や髪に優しいアミノ酸系がおすすめ。
「ココイル〇〇」や「ラウロイル〇〇」などのアミノ酸性の洗浄成分が使われているものを選ぶようにしましょう。
髪のタンパク質を構成しているアミノ酸系シャンプーを使うことで、髪に必要な栄養分を補うこともできます。
シャンプーの仕方を変えてみる
太くて丈夫な髪を育てるには、シャンプーの仕方にもコツがあるんです。
ゴシゴシと髪を摩擦するように洗ってしまっては、髪が傷みやすくなってしまいます。
優しく頭皮をマッサージするように洗いあげましょう。
すぐ際のお湯の温度にも注意が必要です。
熱すぎるお湯はキューティクルを開き、内部の栄養素が抜けやすくなるうえ、地肌に必要な皮脂まで落としてしまうので乾燥を招いてしまいます。
お湯の温度は36℃以下が良いでしょう。
睡眠時間
睡眠は、髪の成長を促すホルモンが分泌される貴重な時間です。
良質な睡眠が美髪を作ると言っても過言ではありません。
日中、紫外線などから受けたダメージを補修し、髪の細胞分裂を促すために、たっぷりと睡眠時間を確保することが大切です。
また、睡眠不足が続くと交感神経が優位になってしまいます。
交感神経が優位になると、頭皮が血行不良に陥り、栄養素が毛根に行き届かなくなってしまいますので注意したいものです。

育毛剤を使ってみる
年齢による薄毛や、出産後の抜け毛が気になる方は、育毛剤に助けてもらいましょう。
育毛剤は男性が使うイメージがあるかもしれませんが、女性の髪悩みに特化したものも多く販売されています。
育毛剤には頭皮環境を整え、髪に必要な栄養素を補う効果があるため、髪を丈夫に育て抜け毛も防ぐとされています。

ボリュームのある髪に見せるコツ

生まれつき髪が細い人や、細くなってしまった髪は、女性の自信を奪ってしまうもの。
そんな悩みを解決する、ボリュームのある髪に見せるコツをご紹介いたします!
髪型を変える
手軽にボリュームを出したい場合は、髪をショートにすることで髪の重さが軽減され、ふわっとした印象を与えることができます。
分け目がはっきりしていると、地肌が目立ちやすくなります。
細いコームや指でジグザグに分け目を作ってあげると良いでしょう。
パーマをかける、アレンジを変える
ロングヘアがお好みの方やショートでもボリュームが気になる方は、パーマやアイロンでアレンジを加えてみるのもgoodです。
パーマをかけた場合は毎日のヘアセットが随分とラクになりますし、ヘアアイロンを使う場合はその日の気分によってアレンジを変えることができます。

ブローの仕方を変える
ドライヤーでのブローの仕方を変えるだけでも、ボリュームある髪に見せることができます。
髪の生えている方向に逆らってドライヤーをあてることで、簡単に根元が立ち上がりますよ。仕上げに冷風をあてて、キープしてあげてくださいね。
シャンプーを変える
髪が細い方には、髪のコーティング剤はあまり向いていない場合が多いです。
髪が不用意にコーティングされて重みをもって、そのままヘタってボリュームが出せない。
そんな方は、ノンシリコン系のシャンプーに変えることをおすすめします。
猫っ毛や髪が細い人におすすめのシャンプーランキングこちらの記事で、髪が細い女性におすすめのシャンプーを紹介しています。
ボリュームのあるふわふわヘアを実現するために、参考にしてみてくださいね。
まとめ

髪が細いとお悩みの方でも、食事やシャンプーの選び方、髪型に変化をつけることで対処が可能なことをお伝えしました。
髪が育つのに欠かせない成長ホルモンは、10代をピークとし、徐々に減っていくばかりです。
髪の細さが気になり始めたら、すぐに対策を行うことで、その進行速度を緩めることができますよ。
今すぐ実践できるものも多いので、ぜひ習慣化して、しなやかで丈夫な髪を育てていきましょう!

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